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1.はじめに
最小限の道具だけを使ってガンプラを筆塗り全塗装で仕上げていく当企画…!
工具と塗装道具の紹介は前回までの記事を見て下さい。
ニッパー、ナイフから筆に塗料まで、全て合わせて4500円程度で収めました!
今回から実際の製作過程を紹介していきます!
お題はバンダイ HGUC 040 量産型ザク。
多すぎないパーツ数とシンプルな形状で作り易いガンプラだと思います。
ただし、目立つ合わせ目や後ハメ加工が必要な箇所もしっかりとあるので、そこはしっかり押さえたいところ。
基本を学ぶのにも最適なキットとも言えますね。
キットのランナー紹介はこちら↓
素組みレビューはこちら↓
それでは「基本工作」を押さえながら、まずは「仮組み」を目指して組み立てていきます。
今回は基本中の基本、「パーツの切り出し」です。
2.パーツの切り出し
2-1.ゲートと二度切り
プラモデル組み立ては、それぞれのパーツを切り離していくことから始まります。
このパーツの切り出しにも、先人たちが積み上げてきたセオリーがあるので順に見ていくことにしましょう。
特に、使用するニッパーのグレードが低い時ほど基本動作を守ることが重要になってきます。
上記画像は箱から出した状態のプラモデルのパーツです。
「ランナー」についた「パーツ」、このランナーとパーツの間の「ゲート」切り離すことが最初の仕事。
ニッパーでゲートを切り込みますが、この時に一度でパーツを切り離そうとしないのがセオリーです。
パーツから距離を取ったところで一度目の切り離しを行い、二度目(以降)でパーツのキワについた余剰ゲートを切り取ります。
今回は使用するニッパーのグレードが低い(パーツにキズやエグレを付けやすい)ので、余裕を見てゲートの手前、ランナー部分で一度目の切り離しを行いました。
そうして切り取ったパーツが次の写真。
一度目の切り離しは上画像のように長めにランナーまでを残してゲートを切り出すと、パーツにキズが付く可能性はかなり低くなります。
次に改めてゲート部分を切っていきますが、この時もまたパーツのキワまで切り込んではいけません。
ゲートはほんの少し残すようにして切り取り、ナイフやヤスリで仕上げるのが綺麗に仕上げるコツです。
2-2.アートナイフでのゲート処理
ゲートの処理はナイフかヤスリで…
と言いたいところですが、今回の製作では道具縛り(最低限の道具だけで製作…!)をしているので、ヤスリが(紙ヤスリしか)ありません(笑)。
とりあえず残っているゲートはアートナイフでギリギリまで切り取っておきましょう。
ナイフの刃はこまめに交換して常に切れ味の良い状態を保つように!
ナイフでの切り取り方は上の写真のように2種類あり、「1.パーツのフチに沿ってスライスするように切る」やり方、「2.パーツを机に置いて上から押し付けるように切る」やり方があります。
1.の方法では指先の位置に気を付けないとケガをしやすいので気を遣います。
2.の方法ではパーツに無駄な力がかかりやすく、ひび割れが発生しやすい…という欠点があります。
パテを使用しない今回の製作ではパーツのひび割れは極力避けたいところなのですが…個人的には「2.」のやり方も作業しやすい方法です。
ナイフの刃がなまくらになっていると余計な力がかかりやすいので、繰り返しですが、こまめに新品の刃に交換することが少しでも失敗を避けるコツです。
3.切り出したパーツ
こうして二度切りからアートナイフでの切り取りを経て、切り出しが終わったパーツ。
ニッパーでただバチバチとパーツを切り取るのに比べればかなりの手間ですが、その分パーツは格段にキレイに仕上げることができます。
上の写真では、まだゲートが少し残っているのが分かるでしょうか。
この少し残ったゲートは、後の工程で紙ヤスリを使って(ペーパーがけ)まとめて処理する予定です。
最終的に、パーツに刃物を入れた箇所は全てペーパーがけをして仕上げることでキレイな完成品が出来上がります…
4.終わりに
今回は長くなるのでパーツの切り出しだけに絞って書いてみました。(かなりのスローペースですね…)
次回はキャラクターモデル特有の工程、スナップフィットの「非スナップフィット化」について説明しようと思います。
こんな調子で、完成までを(思い出しながら)少しずつ書いていこうと思います…!
今回使った道具の紹介はこちら↓
次回の工程はこちら↓
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