HGUC 040 1/144 MS-06「量産型ザク」素組みレビュー

ザク

HGUCシリーズで発売された量産型ザク…いわゆる「ザク」といえばこの機体。

特別な工作や塗装などの手を加えない「素組み」のレビューです。
ランナーの内容は以前の記事で紹介しています。

本体のみ 素立ち

素組み
素組み
素組み
素組み
素組み
素組み
素組み
素組み

HGUCはアニメ版の印象を重視したデザインになっているため非常にシンプルな印象です。
スジボリ等のディテールも最小限なのですっきりとしています。
ランドセルにバーニアもありませんが、初代「機動戦士ガンダム」の設定画ではバーニアが描かれていないのでこれで正解です。
前腕や太モモ、スネの装甲や左肩スパイクアーマーなどはモナカ割り構造のために合わせ目が見えてしまいます。
基本工作の練習にもちょうど良いキットですね。

武器など付属品

素組み

手首は左右ともに握り状態の持ち手、人差し指が引き金にかかった形状の持ち手が付属します。
付属のマシンガンとバズーカを左右で構えられますね。
普通の握り手の方は、火器のフォアグリップやヒートホークを保持することができます。(が、やや緩めです…)

素組み

付属する武器類。
上段左から「ザク・バズーカ」「3連装ミサイルポッド」、下段左から「ザク・マシンガン」「ヒート・ホーク」。
バズーカやマシンガンはモナカ割りで合わせ目処理が必要です。
特にマシンガンは形状が複雑なので表面処理が大変ですね…
ヒート・ホークは本体が1パーツ+ホルダーですがパーティングラインが出ています。

可動範囲、関節について

素組み
素組み

上半身の可動範囲です。
肩に引き出し機構あり、肘は90度くらいまで曲がります。
銃器のフォアグリップもギリギリ保持することができます。

素組み

フル装備状態でザク・マシンガンを構えるの図。
右手で引き金、左手でフォアグリップを握るポーズも(なんとか)取ることができます。

素組み

下半身の可動範囲です。
太もも付け根は単純なボールジョイント、膝は90度くらいまで曲がります。

素組み
素組み

多少踏ん張ったポーズも取れます。
足首が多重関節になっているので接地性は良いです。

素組み

足首の引き出し式多重関節です。
ここは発売当時の模型雑誌でもキットの特徴として紹介されていた記憶があります。
全部引き出すと流石に不自然ですが、一応フレーム状のパーツ形状になっています。

素組み

足裏から。
足首は一体型でつま先と踵の独立可動などはありません。
また古いキットなので股下のアクションベース接続用ジョイントもなく、シンプルな形状です。

素組み

手、足とも肘や膝など主要な関節部にはポリキャップ隠しのカバーパーツがあります。
HGUC以前のHGシリーズより大きく進化した部分ですね。

素組み

手首の接続部はポリパーツが見えています。
目立ちにくい部分ではありますが、手を入れたいモデラーにはこだわれるポイントかもしれません。

素組み

頭部はモノアイレールの上下で分割できる構造です。
黒いパーツを回転させることでモノアイの左右可動ができます。
ここを後ハメ化するのはかなりの大掛かりな工作が必要になるので割り切ってモールド化などで処理した方が良いかもしれません。

肉抜きチェック

素組み

肩関節の引き出し機構に使う関節パーツ。
下から見ると肉抜きがあります。

素組み

ザク・マシンガンのマガジンも裏は肉抜きされています。
どちらも形状は単純で埋める場合も処理しやすいのではないでしょうか。

フル装備

素組み
素組み

各種武装は全身にマウントすることができます。
が、非常に安定しません…
基本的にはすぐポロリです。
この状態で完成させたい場合は接着も視野に入れた方がいいかもしれません。

素組み

以上、HGUC量産型ザクの素組みでした。
アニメイメージ準拠のデザイン、基本を押さえた付属武器と、ポイントを押さえた構成になっていると思います。
基本工作をして仕上げる場合、合わせ目消しや後ハメ加工の必要性が発生しますが、それらもオーソドックスな内容となるのでビギナーの練習用キットとしても適しているのではないでしょうか。
当ブログでは初心者向け企画として安価な道具の使用のみに制限した製作過程の紹介をしているので、よければそちらも見て見ていってください。