基本工作で作るHGUCサザビー 工作編3.「表面処理で使う工具・一覧レビュー」

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基本工作で作るHGUCサザビー
ランナー紹介
素組みレビュー
工作編1.「パーツの切り出しとゲートの処理」
工作編2.「スナップフィットの処理」
工作編3.「表面処理で使う工具・一覧レビュー」
工作編4.「表面処理・その1(基本的なペーパーがけ)」
工作編5.「表面処理・その2(合わせ目消し)」
工作編6.「表面処理・その3(ABS製パーツの処理、その他)」
工作編7.「やさしめディテールアップ加工・その1(簡単な削り込み)」
工作編8.「やさしめディテールアップ加工・その2(ノミを使った彫り込み)」
工作編9.「やさしめディテールアップ加工・その3(プラ材を使った改修)」
塗装編1.「塗装の準備~塗装道具を一覧で紹介」
塗装編2.「水性ホビーカラー筆塗りの基本と下地塗装」
塗装編3.「アクリジョン ベースカラー筆塗りでABSパーツの下地塗装」
塗装編4.「再度の仮組みと塗り残しチェック」
塗装編5.「水性ホビーカラー筆塗りで黒立ち上げ・2色目以降の重ね塗り」
塗装編6.「ハイライト・シャドウの描き込みとドライブラシによる筆ムラの馴染ませ」
塗装編7.「メイン以外の色を塗っていく・その1(本体の黒いパーツ・関節・バーニアの塗装)」
塗装編8.「メイン以外の色を塗っていく・その2(動力パイプ等の黄色・ビームライフル等武器類の塗装)」
塗装編9.「細部の塗装・その1(はみ出しの修正、ファンネル・バーニアの塗り足し)」
塗装編10.「細部の塗装・その2(シールド・ビームライフルの塗り足し、塗装で表現するモノアイとセンサー)」
塗装編11.「シールの扱いと筆でのタッチアップ」
完成品ギャラリー

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製作の途中ですが、今回は工具の紹介です。

作業としては前回の「仮組み」に続いて表面処理に入っていきます。
面倒な作業も多く時間もかかりますが、模型工作の基本にして製作者の技量差が反映されやすい部分でもあるので、丁寧にこなしていきたいところですね。

振り返ると使った工具も多くなってしまったので、今回はツールレビュー的にそれらを紹介していこうと思います。
実際の作業は次回の記事からとなります。

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今回使った工具の紹介

突き詰めればアートナイフと400番の耐水ペーパーだけでほとんどの作業を行うことができるとも言えるのですが、近年では便利なお助け工具も多く発売されていますので、手持ちのものはどしどし使っていきます。
高価な道具も含まれていますが、上手く取り入れることで作業時間の短縮や工作精度の向上を狙うことができますよ。

[オルファ] アートナイフ

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モデラーの基本工具、オルファのアートナイフ。
表面処理の工程では、主に刃を立ててのカンナがけに使用します。
合わせ目やパーティングラインの処理で活躍するのはもちろん、使い方によってはスジ彫りまでこなすことが可能。
とりあえずこれがないと始まらない一本です。
刃先は交換式なので、切れ味が落ちてきたと感じたら早めに交換しましょう。

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[童友社] 凄!きさげカッター 短刃タイプ

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こちらもナイフの一種ですが「きさげ」は刃に厚みがあり、カンナがけをする際にも刃先のブレない安定した作業をすることができます。
作業内容的にはアートナイフでも足りるのですが、こちらもあればあったで便利…「持っているなら使う」といった感じです。

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管理人が所有している短刃タイプのほか、刃先の長い通常タイプ、丸みを帯びた笹刃タイプもあり。

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[造形村] セラカンナ

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セラミックの刃先でカンナがけをするための工具です。
最近では刃先が交換式のものも発売されていますが、こちらは肉厚の刃先が固定されたタイプの製品。
刃の厚みがあるので刃先の「ビビり」が少なく、作業に安定感があります。
セラミック刃は金属製のナイフ系工具よりも「鈍い切れ味」がミソで、「削れ過ぎない」切削性能でC面の整形作業がやり易いです。
刃先の形状が違う数種類が発売されていますが、管理人は「甲刃」タイプを所持。

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(参考リンク)
造形村 セラカンナ(甲刃) | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア

[GSIクレオス] Mr.バリ取り棒G

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こちらもパーツ表面にカンナがけをするための工具ですが、ナイフ系の工具とは刃の向きが違い、パーツに対して垂直に刃先を当てることができます。
要は「肉厚で刃先に角度が付いた3mm幅の平ノミ」ですね。
持ち手から刃先まで金属の無垢で一体成型されているために、本体は非常に安定感があり刃先のブレは皆無。
この安定感を活かし、力のかけ方を変えて削れ具合をコントロールすることもできますし、また刃のキワにも鋭さがあるため逆エッジの削り込みにもある程度は対応可能など、想像以上に応用が効く工具です。
持ち手に対して刃が斜めに付いているナイフ系の工具とは使い勝手の面で競合するものではなく、「どちらが良い」というよりは用途によって使い分けるのが便利だと思います。
管理人自身、購入前は使用感について半信半疑だったのですが、購入後に評価が大きくプラスに変わった工具です。
この工具は「バリ取り棒」という名前でイメージ的に損をしていると思います…管理人的には購入後に必携工具の一つになりました。
おすすめ!

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[GSIクレオス] Mr.ラインチゼル用替刃 コブラブレード

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スジ彫りツール「ラインチゼル」のホルダーに装着して使う角度の付いた平ノミです。
上記の「Mr.バリ取り棒G」と似た形状ですが、こちらは刃幅も狭く削り跡も荒いため通常の表面処理には使えません。
奥まった場所にある段差や突起などを粗削りしたい場合には有効。
実際の作業では「コブラブレード」で粗削りをした場合、「Mr.バリ取り棒G」で表面をならしてからペーパーがけをするのがスムーズだと思います。
なくても良いけど、持っていればたまに役に立つ場面もある…と言った感じ。

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[ハセガワ] モデリング チゼル4 (模型用 ノミ 幅3mm平)

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ハセガワトライツールの模型用ノミ。
発売はかなり古く、模型用工具としては定番的なものの一つですね。
上記「バリ取り棒」と同じく、持ち手の先端方向に刃が付いている工具なので、ナイフ系の刃先が入らない場所の切削ができます。
今回は合わせ目にはみ出た接着剤の「ムニュ」跡を削るのに3mmの平を使用しました。

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[ハセガワ] モデリング チゼル1 (模型用 ノミ 平細)

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上記3mm幅のノミと同じシリーズで発売されている工具で、こちらは幅1mmの平ノミ。
刃幅の広い工具では入り込めない場所にはこちらを使うことになります。
3mm幅のノミとセットで入手しておくと、工作により融通が利くようになって良いです。
これで対応できない場所には、次に紹介するスピンブレードの極小サイズで。

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[ゴッドハンド] スピンブレード

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ピンバイスに装着して使うタイプの平ノミです。
この工具は刃先を回転させて円形の凹モールドを彫り込むための道具という面もありますが、もちろん小型の平ノミとしても使用可能。
刃幅は0.5mm幅から0.1mm刻みでラインナップされているので、1mm以下の平ノミが欲しい場合はこれを入手するのが良いと思います。
平ノミとして使う場合はホルダーがピンバイスでは重くて使いづらいので、管理人はウェーブの「HGマルチハンドル 細」に装着して使っています。
今回は刃幅0.8mmのものを極小ノミとして使用しました。
1.0mm以下の平ノミの使用頻度は多くはないですが、工具箱に入れておくと「ここぞ」という場面で活躍すると思いますよ。

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(参考リンク)
【公式通販】ゴッドハンド スピンブレード 単品 0.5~0.9mm 各種 1mm未満 直販限定 彫刻刀 刃 | すべての商品 | ゴッドハンド公式 模型ツール専門店

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[シモムラアレック] 職人堅気 精密R面切削ツール Rボコ2

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これまた「なくても困らないけど、あると便利」な工具。
曲面のパーティングラインや接着面を整形する場合、普通のナイフのような刃先が直線的な工具で削り込むと「一部分だけ平ら」になってしまう失敗がよくあります。
この工具は刃先に初めからアールが付いているので、パーツの曲断面を崩さずに削り込みができる…というもの。
プロペラントタンクや武器の銃身など、曲面のパーティングラインを削らなければいけない場面はガンプラ制作において必ずあり、持っていれば活躍の機会もそれなりにあるでしょう。
見た目としては0.5mm厚程度の金属板で、板のエッジ部分を斜めに当ててスライドさせることでプラパーツを削ります。
削り味としては文句なし。
余裕があれば持っていても良いかな?という感じの工具です。(評価が難しい…)

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[ゴッドハンド] かまぼこヤスリ 8mm 単目

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単目の平ヤスリです。
ゲート跡やパーティングラインなどを大まかに削るのに使用。
かまぼこヤスリの特徴としては、本体に厚みと重さがあるので削り作業の際にブレが少なく力のかけ方のコントロールもしやすいこと、かまぼこ断面の平部分にだけヤスリ目がついているので側面で余計なキズを付ける心配がないことでしょうか。
ヤスリ目が一方向にだけ入っている「単目」は削り跡がきれいなので表面処理用のヤスリとして適しています。
(複目のヤスリではキズが付きすぎる)
使い勝手は良いのですが、ゴッドハンド製品の例に漏れず値段が高い…!
「単目の平ヤスリ」であれば同じように使うことができるので、新しく購入する場合は、この製品だけでなく色々なものを比較検討してみるのが良いと思います。

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(参考リンク)
【公式通販】ゴッドハンド かまぼこヤスリ 8mm 単目 細目 中目 直販限定 平ヤスリ 金属ヤスリ 模型用 | 工具・作業ツール,金属ヤスリ,平 | ゴッドハンド公式 模型ツール専門店

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[タミヤ] ハードコートヤスリ PRO 半丸 7.5mm幅

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表面がメッキされた金属ヤスリで、ヤスリ面のパターンは複目。
特徴は切削力の高さと、目詰まりのしにくさ。
特に目詰まりのしにくさについては他製品とは別格で、ヤスリ面を歯ブラシで払うだけでほぼ完全に削り粉が落ちます。
一方の切削力についてはちょっと削れ過ぎるほどで、プラパーツの表面処理に使用するとヤスリ目が付きすぎるので控えたほうが良さそうです。
ただ、(素材に粘りがある)ABSパーツの切削には相性が良いようで、ゲート跡やパーティングラインをサクサクと削ることができ、またヤスリ目もプラパーツほどには目立ちません。
ABSパーツの表面処理はこのヤスリで大まかに削り込んだ後、400番のペーパーで水研ぎをすれば良さそうです。
ただし、それなりに大きさがあるので細かい部分の削りには対応できず、そういった箇所には別の工具を使用することになります。
総括としては、粗削り用のヤスリとしてはかなり高性能ですので、持っていて損はない一本でしょう。

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[上野文盛堂] 超精密 三角ヤスリ

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細かい部分の削りに対応できる三角形状のヤスリ。
ヤスリ目のパターンは複目ですが、目がかなり細かいので表面処理にも使用できます。
(もちろん、このヤスリで削った後にペーパーがけは必要です)
三角ヤスリは一本持っていると逆エッジなどの入り組んだ形状にも対応できるので、工具を揃えていく上での優先度は高いと思います。
基本レベルの工具として、とりあえず持っておきたい一本。

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[GSIクレオス] 匠之鑢・極 玄人 刀刃

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クレオスから発売されている特殊形状の金属ヤスリ。
ヤスリ目のパターンは目の細かな複目で、粗削りよりは仕上げ向きに考えられているようです。
「刀刃」は模型用ヤスリとしてはあまり目にしないもので、これはその名の通り日本刀のような形状をしたヤスリ。
イメージとしては三角ヤスリを平たく潰したような形なのですが、「刀の刃」にあたる部分には単目のヤスリ目が刻まれた極細い面があり、それを活かしてミゾ状の削り込みをすることが可能。
反対側の「刀の峰」にあたる面にはヤスリ目はありません。
今回は「刀の刃」の部分で太めのミゾの中にあるパーティングラインを削るのに使いました。
三角ヤスリに近い使い方もできますが、あればあったで局所的に役に立つ…という性格の工具だと思います。

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「刀刃」ヤスリ先端の拡大写真。
写真手前側が「刀の刃」にあたる部分です。

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[スジボリ堂] テーパーダイヤモンドヤスリ 幅2.5mm

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極小サイズのダイヤモンドヤスリ。
幅とヤスリ目の粒度によって数種類ラインナップされていますが、今回は幅2.5mmの240番と400番を使用。
ビームライフルなどのガンプラの手持ち武器は形状が複雑な上に細かく、通常の金属ヤスリや耐水ペーパーでは削りにくい場合がありますが、このヤスリならかなりの場面に対応可能。
プラパーツなら400番でも良いですが、ABSパーツの切削には240番が使いやすいです。
値段はそれなりにしますが、持っていると工作の幅が広がります…ということで、これもおすすめ工具。

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先端部分の拡大写真。
先端や側面の方向にも研磨粒子があるので、このヤスリなら対応できる…という形状は多いです。

(参考リンク)
スジボリ堂 公式通販「テーパーダイヤモンドヤスリ 幅2.5mm 240番」のページ
スジボリ堂 公式通販「テーパーダイヤモンドヤスリ 幅2.5mm 400番」のページ
スジボリ堂 公式通販「テーパーダイヤモンドヤスリ 幅2.5mm 600番」のページ

[GSIクレオス] Mr.ラインチゼル

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スジ彫りを彫るためのノミの一種で、かぎ爪のような刃先を引くように動かすことで凹断面のスジ彫りを彫ることができます。
近年各社から様々な種類が発売されているスジ彫り用工具の中でもこれは比較的安価、かつクレオスからの発売で入手がしやすいものです。
特にこだわりがなければ、スジ彫り系の工具はまずこれを入手するのが良いのではないでしょうか。
今回は合わせ目消しで消えた(キットに元々ある)スジ彫りを修正する作業で使いました。
ホルダー本体とのセットに付属する刃先は0.3mm幅のものだけなので、その他のサイズの刃先も数種類買い揃えておくと作業がスムーズです。

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[ゴッドハンド] スジ彫りヤスリ 右手用 極小

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「目立てヤスリ」という種類の金属ヤスリで、模型製作においてはヤスリの縁(ふち)を使ってキズを付けるように「スジ彫り」を彫るために使います。
これはゴッドハンドから模型専用に発売されている製品で、ホームセンター等で入手できる一般的な目立てヤスリよりもサイズが小さく、繊細なスジ彫りを入れることができるように考えられているものです。
表面処理においては、ヤスリがけやペーパーがけによって浅くなってしまったスジ彫りを復活させるために使用します。
とはいえ、使用頻度を考えるとかなり高価なので入手の優先度は高くないかと思います。
極論、アートナイフでもスジ彫りはできますからね…
値段なりの性能はしっかりとあるので、思い切って買っても損はしない…とは思います。

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※なお、ノーマルのスジ彫りヤスリは品切れ(?)のようなので、同様に使える「コバ」タイプのリンクを貼っておきます。
(参考リンク)
【公式通販】ゴッドハンド スジ彫りヤスリ コバ 直販限定 日本製 スジボリ モールド彫り | 工具・作業ツール,金属ヤスリ | ゴッドハンド公式 模型ツール専門店

[月世] 絶対プラモヤスリ タイラー 400

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プラ製の持ち手にペーパーが貼られた製品ですが、元々のペーパーを剥がして汎用の当て木として使用します。
厳密にはヤスリ面が平面ではなく少ししなった形状で、この「しなり」によってエッジをなめにくいというのが謳い文句の製品です。
管理人的には、先端の少し反った部分が細かい部分のペーパーがけの際に有効だったりするので気に入っていますね。
また、サイズ感もペーパーを頻繁に張り替えるための当て木として使いやすいものです。

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耐水ペーパーを貼るための両面テープは15mm幅のものがちょうど良いサイズで、「貼ってはがせるタイプ」を使用すると、ペーパーの貼り替えもスムーズです。
(もちろん、水研ぎをしてもペーパーがけの途中に両面テープが剥がれてしまうようなこともありません)

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価格も安いので、ペーパーの当て木を決めかねている場合にも気軽に試せるものだと思います。
管理人はちょっとお試し…のつもりで使ったみたものが気に入って、それ以来ペーパーの当て木はずっとこれがメインです。
最初から貼られているペーパーはかなり強力に貼り付けられているので、剥がすのが少し大変かもしれません。
それさえクリアできれば、半永久的に使えるペーパー当て木として非常におすすめの一品です。

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耐水ペーパー 400番

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表面処理には工具もいろいろ使いますが、最終的には耐水ペーパーの水研ぎで表面を仕上げることになります。
そう言った意味では最も基本的な工具と言えるかもしれません。
消耗品なので、管理人は入手性の良いホームセンター扱いのものを使っています。
タミヤのフィニッシングペーパーなどよりも性能は劣るのかもしれませんが、これでも充分に使用できますよ。
管理人は当て木として上記のタイラーを使用するので、あらかじめ「タイラー3つ分」の大きさに切ってクリップでまとめています。
曲面や細かい部分のペーパーがけには、古典的な「ペーパー3つ折り」でも使用しますが、その際もタイラー用にカットしたペーパーを3つ折りにすると、手持ちにちょうど良いサイズとなるので使いやすいです。
管理人は基本的には400番しか使いません…
ガンプラのつや消し筆塗り塗装なら、400番のヤスリ傷が埋まるくらいの塗膜は載せることになる…という考えだからです。
エアブラシの吹き付け塗装などで仕上げる場合は、もう少し細かい番手までペーパーがけをした方が良い場合もあるのかもしれませんね。

【追記】
クリアーパーツのパーティングライン等を削る場合には、もっと細かな番手が必要です。
今回はビーム・サーベルのクリアーパーツに800番と1000番を使いました。
詳しくはこの後の記事【工作編6.「表面処理・その3(ABS製パーツの処理、その他)」】にて。

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[ゴッドハンド] 神ヤス!

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スポンジヤスリの一種ですが、ホームセンター等で入手できる3M製のものとはかなり性質が異なり、模型用として使いやすいように考えられた製品です。
スポンジ部分の密度が高く対象により細かく馴染む上、ヤスリ面には「布ヤスリが貼り付けられている」ので、通常の研磨粒子が接着されたタイプのスポンジヤスリよりも、より細かい磨きが可能です。
「曲面に良く馴染む、高耐久の耐水ペーパー」といった感覚で使うことができ、曲面の表面処理をかなり効率良く行うことができます。
もちろん水研ぎも可能。
耐久性が高いとはいえ消耗品には変わりなく、ランニングコストの高さはデメリットですが、この使い心地の良さはクセになります…
スポンジ部分の厚みと布ヤスリ部分の粒度によってラインナップが分かれていますが、今回は400番の2mm、3mm、5mmをそれぞれ使用しました。
(製品としては、この他に10mm厚のものもあります。)

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[タミヤ] 調色スティック

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塗料を撹拌するための金属棒ですが、表面処理の工程では片側のヘラ状になった部分に耐水ペーパーを貼り付けてヤスリがけをするために使います。
ヘラ部分の幅は5mmなので、薄さも活かして狭い部分のペーパーがけに威力を発揮。
上記「タイラー」のような当て木や、三つ折りにしたペーパーの手持ちなどでは攻め込めない箇所でも、これならばペーパーをかけられる場合が多々あります。
それ以上に細かく入り組んだ箇所は、下記の「つまようじヤスリ」や「ニッパー型ピンセットで保持したペーパー」も併せて使っていくことになりますが、金属の当て木だけあって狭所のペーパーがけに使うツールの中では安定感のあるペーパーがけをしやすい方なので、こちらも積極的に使っていきましょう。(もちろん水研ぎも可能)
ちなみに…昔の模型誌の記事などでは「瞬間接着剤でペーパーを貼り付けて使う」と紹介されていたこともあったと記憶していますが、耐水ペーパーの貼り付けには両面テープを使った方が簡単です。
両面テープは、やはり上記「タイラー」の項でも紹介した「貼ってはがせるタイプ」がちょうどいい粘着力で便利ですね。

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つまようじヤスリ

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一部のインターネット上で人気(?)の自作工具です。
その名の通り、つまようじの先に瞬間接着剤で耐水ペーパーの小片を接着したもの。
ペーパー部分の面積は小さくすぐに削れなくなるので、あらかじめ大量に作っておき、湯水のように使い捨てていくことになります。
意外と先端にしっかり力をかけてヤスることができ、入り組んだ箇所のペーパーがけには非常に有効です。
また、先端のペーパー片に耐水ペーパーを使って作ればもちろん水研ぎにも対応。
ペーパーがけで細かい部分まで攻め込めない…とお悩みの方は、一度試してみる価値はあります。
管理人は先端ペーパー片のサイズを2mm×3mm、400番の耐水ペーパーで作りました。
瞬間接着剤は100円ショップの使い切りタイプで充分です。

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[ゴッドハンド] ニッパー型ピンセット 刃がないニッパー

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これはマイナーな工具かもしれません。
その名の通り、ニッパーの形をした重量級のピンセット。
普通のピンセットと比べると先端の安定感が段違いで、細かなモノをかなりしっかりと掴むことができます。
表面処理においては、この「しっかりと掴める」特性を活かし、折り畳んだペーパーの小片を掴んで極細かな部分のペーパーがけを行うことができます。
ニッパーがベースの重量級の本体なので、このような削り作業でも安定感は抜群、力もかけやすいです。
上記の「調色スティック」「つまうようじヤスリ」と使い分けることで、細かく入り組んだ部分のペーパーがけの際、かなり攻め込むことができるようになりますよ。
錆が怖いので水研ぎができないことだけは、この使用方法のデメリット。
ゴッドハンド製品なので値段はお高めですが…管理人的にはおすすめの工具です。
「安定感のある重量級ピンセット」というコンセプトにピンと来た方は、是非入手を検討してみてください…!

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(参考リンク)
【公式通販】ゴッドハンド ニッパー型ピンセット 刃がないニッパー 日本製 | ゴッドハンドオリジナル,ピンセット | ゴッドハンド公式 模型ツール専門店

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瞬間接着剤

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開封した瞬間接着剤は湿気を避けて冷蔵庫に入れて保管するのが理想的とされています。
管理人は室温保管ですが、乾燥剤と一緒にビニル袋に入れて密閉しておくと大分長持ちする印象です。

ヤスリがけによってパーツに不要なキズを付けてしまった場合や、ペーパーがけでエッジを舐めてしまった場合…
そのまま無理に修正しようとするとパーツ形状を大きく損ねてしまうことになります。
このような場合には、欠損した部分にパテなど何らかの充填を行ってからの削り込みが必要です。

今回パテとして使用したのは瞬間接着剤、タミヤの「イージーサンディング」です。
その名の通り、硬化後の切削性を売りにした製品で、特性としては中粘度くらいでしょうか?
少しトロッとした感じで、浅いキズならこれで埋めることができそうです。

高さのある盛り付けをする場合は一工夫。
瞬間接着剤の古典的な裏技的テクニックとして「(少量の)ベーキングパウダーと混ぜ合わせて」からパーツに盛り付けることで粘度を高め、通常よりも高く盛り付けることができます。
混ぜ合わせてからの作業可能時間は20~30秒程度といったところ。
手早く作業する必要がありますね。

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増粘剤として使用するベーキングパウダー。塗料の空きビンに移し替えて使っています。

今回はペーパーがけでなめてしまったエッジの修正に使用。
粉を混ぜたことで脆くなったりすることもなく、切削性・強度ともに良好です。

混ぜ合わせる粉はベーキングパウダーに限ったものではなく、ベビーパウダーを使うなどいろいろな流派(?)があるようです。
管理人は古くなってしまったベーキングパウダーを模型用に拝借…
確か大昔にクッキーを焼こうとして買ったんですけど、ベーキングパウダーって絶対余りますよね.。

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プラセメント

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前項の瞬間接着剤といい、工具というか材料ですが一緒に紹介します。
モデラーお馴染みのプラセメント、溶剤系の接着剤です。
スナップフィットが標準になった近年のガンプラでは、ただ組み立てるだけでは必要ありませんが、合わせ目を消してしっかり製作する場合には接着剤が必須となります。
管理人は貼り合わせタイプを両面に二度塗りしてからしっかりと「ムニュ」付けするスタイルなので流し込みタイプはあまり使いません。
流し込みタイプの他、瞬間接着剤を使って合わせ目消しをする方法もあるので、この辺りは完全に好みですね。
溶剤系の接着剤を使った場合は、最低でも1日…できれば3日以上の乾燥時間が必要です。
タミヤやGSIクレオスといった主要な模型用品メーカーから発売されている他、貼り合わせタイプはセメダイン製のものがホームセンターでも入手できる場合があります。
製品によって粘度や乾燥速度に若干の違いがあるようですが、基本的には手に入りやすいものを使えば良いと思います。

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おしまい…!

改めて見てみると随分と工具を買い込んだものです(汗)
ホント工具はハマり出すと「沼」ですな…
道具に頼りすぎて手段と目的が逆転するようでは本末転倒ですが「良い道具は良い仕事をしてくれる」面も確かにあるので、訪問者の皆さんも今回の工具レビューをぜひ参考にしてみてください…!

次回は表面処理の実際の作業について見ていきます。

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工作編1.「パーツの切り出しとゲートの処理」
工作編2.「スナップフィットの処理」
工作編3.「表面処理で使う工具・一覧レビュー」
工作編4.「表面処理・その1(基本的なペーパーがけ)」
工作編5.「表面処理・その2(合わせ目消し)」
工作編6.「表面処理・その3(ABS製パーツの処理、その他)」
工作編7.「やさしめディテールアップ加工・その1(簡単な削り込み)」
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